海外移住や海外赴任、留学など、海外での生活をスタートする際、「何を日本から持って行けばいいのか?」と悩む方はとても多いのではないでしょうか。
私たち家族も、数年にわたる海外生活を何度か経験してきました。その中で、「持って行って本当に助かった!」「これは日本で買っておいてよかった」と感じた生活用品がいくつもあります。
この記事では、実際の体験談をもとに、日本から持参してよかったと感じた生活用品をカテゴリ別にご紹介します。
食品・調味料系

体験談①:だしパックが救いの味だった
渡米して最初の1週間、現地スーパーで「かつお出汁」や「昆布出汁」を探し回ったものの、売っていたのは粉末のMSG入り調味料ばかり。私は毎朝味噌汁を作っていたので、味が決まらず思わず涙が出た日もありました。
日本から持ってきた無添加のだしパック(私は茅乃舎のものを使いました)が、毎朝の“心の安定剤”になったのは言うまでもありません。慣れない土地で、日本の味がこんなにも心を支えるとは、正直驚きでした。
体験談②:みりん風調味料が大活躍
海外の日本食材店でも手に入ることはありますが、価格が2〜3倍になることも。
「ほんてり」「タカラの料理のための清酒」「和風だし醤油」など、使い慣れた調味料を持って行くと、現地でも日本と同じ味を再現できるので、ストレスが減ります。
日用品・衛生用品

体験談③:日本の歯ブラシが使いやすい!
ヨーロッパの歯ブラシはヘッドが大きくて硬いものが多く、子どもには不評でした。日本のドラッグストアで買えるコンパクトで柔らかい歯ブラシを大量に持参して本当に助かりました。
子ども用だけでなく、大人用も日本製のほうが使い心地が良く、虫歯予防にも効果的だったと感じます。
体験談④:生理用品は日本製が安心
海外で売られているナプキンは分厚かったり、素材が合わなかったりすることがあり、肌トラブルの原因にも。
渡航後初めての生理で使った現地のナプキンは、厚みがあり過ぎて座っているだけで違和感が…。しかも、肌に合わなかったのかかぶれてしまい、外出するのもつらい日が数日続きました。
それ以来、帰国時にはスーツケースの半分を「ロリエ」や「ソフィ」で埋めるほどに。海外生活が長引く中でも、“自分の体調に合うもの”が手元にあることがどれほどの安心につながるか、身をもって実感しました。
医薬品・衛生グッズ
体験談⑤:常備薬は命綱!
風邪薬、胃腸薬、整腸剤、虫刺されの薬など、日本で普段使っているものは一通り持って行くのがおすすめです。
現地の薬局でも薬は買えますが、説明書きが英語や現地語だったり、成分が違ったりするので、飲みなれた薬のほうが安心です。
また、子ども用の解熱剤(座薬タイプやシロップ)は海外では見つけにくいこともあるので、日本から必ず持っていきました。
衣類・防寒具

体験談⑥:日本のインナーは万能!
ユニクロの「ヒートテック」や「エアリズム」シリーズは、気候が変わりやすい地域で大活躍。特に寒暖差の激しい地域では、重ね着できるインナーがあると体温調節がしやすく助かります。
また、現地で同じような品質のインナーを探すのは難しく、値段も高くつくため、日本で買っておいて正解でした。
体験談⑦:足袋型靴下が恋しくなった
ちょっと意外かもしれませんが、足袋型の靴下や五本指ソックスは、海外ではまず手に入りません。通気性が良く、疲れにくいので愛用していた私は、渡航後に恋しくなり、次の一時帰国時に大量購入して持ち帰りました。
文具・学用品

体験談⑧:シャープペンと替芯のありがたみ
アメリカの学校では、鉛筆が主流。シャープペンシルや替芯はほとんど見かけません。
特に日本製のシャーペンは壊れにくく、芯も折れにくいため、子どもたちが日本の学校で慣れ親しんだ文具を持たせておくと安心です。
体験談⑨:ノートの罫線が違う!?
海外のノートは罫線の幅が広く、使いにくいと感じる子どもも多いです。日本のキャンパスノートや自由帳など、使い慣れた学用品は、最初の数ヶ月分でも用意しておくと、スムーズに学習に移れます。
子ども関連グッズ

体験談⑩:日本のおむつの品質は別格
乳幼児を連れての海外生活では、おむつの品質が重要です。日本の「パンパース」「ムーニー」は吸収力が高く、肌トラブルも起きにくいため、少しでも持参するようにしていました。
現地調達も可能ではありますが、肌が弱い子にはやはり日本製がおすすめです。
体験談⑪:絵本やお気に入りのおもちゃ
新しい環境に不安を感じやすい小さな子どもには、日本語の絵本や、いつも遊んでいたぬいぐるみ、おもちゃなど「安心できるモノ」が必要です。
当時4歳だった娘は、いつも「くまのぬいぐるみ」と「おやすみロジャー」の絵本を抱えて眠っていました。飛行機の中でもその2つをぎゅっと抱きしめて離さず、渡航初日のホテルでも「これがないと寝られない」と大泣き。
あの時、「これだけは絶対に持っていこう」と決めていた自分を褒めたいと思いました。新しい環境で不安になる子どもにとって、見慣れたモノは“心のよりどころ”になるのだと痛感しました。
雑貨・便利グッズ

体験談⑫:洗濯ネットが地味に便利
現地の洗濯機は大型でパワーも強め。日本から持参した洗濯ネットが、衣類のダメージ防止に大活躍しました。
サイズ別で複数持っていくと、仕分けにも役立ちますし、現地ではなかなか手に入らないサイズのネットもあるため、あらかじめ揃えておくと安心です。
体験談⑬:百均グッズの万能さ
意外と重宝したのが、100円ショップで手に入るグッズ。小さな収納ケースやフック、キッチンまわりの便利グッズなど、日本の百均のクオリティは海外にはなかなかありません。
私のおすすめは、薬を入れる小分けケース、スライダー付き袋、延長コード(変換プラグ対応)など。必要になったときにすぐ使えて助かりました。
最後に:現地調達と日本からの持参、バランスがカギ
もちろん、すべてを日本から持っていく必要はありません。現地でも十分に代替できるものもたくさんあります。
しかし、”使い慣れたもの”や”日本ならではの品質”に救われる瞬間は必ず訪れます。特に子どもがいる家庭では、不安定になりがちな海外生活の中で、“日本の安心感”を得られる生活用品が、大きな支えになります。
持ち物リストを作る際は、「現地で手に入りにくいもの」「日本の方が品質が良いもの」「家族が愛用しているもの」を優先的にピックアップしてみてください。
この記事が、これから渡航される方の参考になれば幸いです。
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