
執筆者:ニーチェ(当ブログ運営者)の母
中学生の時に父の海外赴任でアメリカ・カリフォルニア州へ渡航。英語がほとんど話せない状態から現地校に通った経験を持つ。現在は帰国し、社会人として自身の体験を発信中。
この記事はニーチェの母に当時のことを思い出しながら執筆してもらっています!
海外での生活が決まったとき、誰もが気になるのが「英語力」。特に子どもが現地の学校に通う場合、授業や友達との会話についていけるのか不安に思う家庭も多いでしょう。
我が家も、子どもたちの英語力については大きな不安を抱えていました。ですが、出発までの数ヶ月を有効に使って“ちょっとした工夫”を重ねることで、子どもたちの不安を減らし、実際の現地生活でも前向きなスタートを切ることができました。
本記事では、我が家が実践してよかった英語学習法や、失敗から学んだこと、他のご家庭のリアルな工夫などをたっぷり紹介します。
スタートは“英語に慣れる”ことから

「英語=楽しい」にする仕掛け
まずは”勉強”の形を取らず、英語を日常の一部として取り入れることが、最初の最大のポイントです。
渡航が決まった時点で、我が家の子ども(小学3年生)は「Hello」すら自信を持って言えない状態でした。英語アレルギーを作らないよう、まずは“英語に触れること”を優先。
・YouTubeで「Peppa Pig」など子ども向け英語アニメを毎晩1話見る
・ディズニー映画を英語音声・日本語字幕で流す
・車移動中に英語の歌(Super Simple Songsなど)をかける
という「無理に勉強させない」形でスタートしました。子どもは音のリズムに自然と反応し、1ヶ月後には「またピッグのアニメ見たい!」と自ら言うように。

いきなり「勉強」から始めるより、子どもにとって馴染みやすい音楽やアニメから入るのがポイント!
文法や単語の暗記よりも、まずは英語の音やイントネーションに耳を慣れさせることが大切です。英語に抵抗を持たせないことが第一歩。
“自分のことを話す”英語表現を重点的に

「自分のことを英語で話せる」という小さな成功体験が、子どもの自信と積極性を大きく引き出します。
現地校に通うにあたって、初対面での会話が必ず発生します。我が家では、「名前」「年齢」「好きなもの」「家族構成」などを英語で言えるように、台本形式で練習しました。
- My name is 〇〇.
- I am 9 years old.
- I like soccer and curry rice.
- I have a older sister.
「英語で自分のことが話せる」と分かると、自信がつき、表情も明るくなりました。ポイントは親子でロールプレイをしてみること。お風呂の中や食事中に親が「Hi! What’s your name?」と声をかけて、気軽にミニ英会話。

何事も楽しく、が大事ですね!
子どもにとっては“英語=特別な時間”というより、“日常の中の遊び”になっていたようです。
オンライン英会話の活用
週2回・25分のオンライン英会話が、子どもの「話す」への抵抗感を一番早く取り除いてくれました。
最初は表情が硬く、ほとんど話せなかった娘も、講師が根気よく笑顔で話しかけてくれたおかげで、2週間後には「See you!」と自分から言えるように。
サービス選びで比較した3つの基準
体験レッスンを複数受けて、最終的に以下の3点を重視して選びました。
| 比較ポイント | 我が家が重視した内容 |
|---|---|
| 子ども専用コースの有無 | 小学生向けのカリキュラムが別途用意されているか。大人と同じ教材を子ども向けにアレンジしているだけのサービスは避けた |
| 教材の視覚的な分かりやすさ | イラストや写真が多く、文字だけで進むレッスンでないこと。画面越しでも子どもが飽きない工夫があるか |
| 価格帯と継続しやすさ | 1レッスンあたり300〜500円が目安。高すぎると「休んでも惜しくない」という心理が働き、継続が難しくなる |
フィリピン人講師は発音もきれいで、子ども向けの指導に慣れている人が多い印象でした。

「体験レッスン無料」のサービスは積極的に使って、子どもと一緒に”講師との相性”を確かめるのがおすすめです!
英語日記・単語帳で“書く力”も少しずつ

毎晩たった1文の英語日記が、3ヶ月後には目に見える語彙力と自信の変化につながりました。
「話せるけど、書けない」を避けるため、毎晩寝る前に1文だけの“英語日記”をつけました。最初は、
- I ate curry.
- I played soccer.
という簡単なものでOK。3ヶ月続けた結果、以下のような変化が現れました。
<3ヶ月継続で見られた具体的な変化> - 習得した基本動詞:「play」「eat」「go」「have」「like」「want」「see」などが自然と使えるように
- 文の長さの変化:最初は3語程度だったが、「I went to the park and played with my friend.」のような複文が書けるようになった
- 態度の変化:日記を書くことを嫌がらなくなり、「今日はこれを書く!」と自分でテーマを決めて来るようになった
- 読み返しの楽しさ:1ヶ月前の日記と比べて「こんなことも書けるようになったんだ」と自己成長を実感できた

親子で交換日記にように続けてみるのも楽しいかもしれませんね!
私(母)も英語日記を書いて、家族で読んで褒め合う時間を作りました。「うわ〜これ書けるようになったんだ!」と子どもが自分の成長を感じられるのも良かったです。
文法・発音の“詰め込み”は焦らない

試験合格より「現地で楽しく過ごせる気持ち」を優先することが、結果的に上達への近道でした。
一時期、「出発までに英検5級を取らせよう」と焦って問題集を買い込み、毎晩30分の文法ドリルを強制してしまった時期がありました。
拒否反応が出たときの様子
問題集を始めて10日ほどで、娘は夕食後に「また英語やるの…?」とうつむくようになりました。そして2週間目のある夜、「英語嫌い!もうやりたくない!」と声を上げて泣いてしまいました。その後は教材を見るだけで不機嫌になり、約2週間、英語に関するものをすべて拒否する状態が続きました。
リセットのプロセス
まず私たち親が「英検を目標にするのをやめる」と決め、問題集は引き出しの奥にしまいました。その後、以下のステップでゆっくりと英語への興味を取り戻していきました。
- 1週間は英語に触れさせない: 完全に距離を置き、英語の話題も避けた
- 好きなアニメから再スタート: 「Peppa Pig」を「英語の勉強」ではなく「アニメ鑑賞」として再導入
- “できた”を1つ褒める: 「See you!」と言えただけで大げさに喜んだ
- 子どもが選べる自由を与える: 「今日はどのアニメにする?」「日記に何書く?」と主体性を持たせた
この経験で改めて気づいたのは、「目的は試験じゃなくて、現地で楽しく過ごすこと」ということ。英語力よりも、英語に向き合う気持ちのほうがずっと大切です。
最後に:我が家にとっての“英語学習”とは
英語はあくまで”道具”。怖がらず、少しずつ、一歩ずつ進んでいきましょう。
英語の習得には時間がかかります。でも、海外生活の準備としての英語学習は「少しでも慣れておくこと」が目的で、「完璧にできるようになること」ではありません。
我が家が心がけたのは、
- 楽しんで続けられる工夫
- 小さな成功体験を積み重ねること
- 子ども自身の「できた!」を大切にすること
この3つでした。そして何より、親も一緒に「学ぶ楽しさ」「できるようになる喜び」を共有すること。
今日からできる!3つのはじめの一歩
記事を読んでくださったあなたへ。まずは今日、この3つのどれか1つだけ試してみてください。
① YouTubeで「Peppa Pig」を1話、子どもと一緒に見てみる 字幕なし・勉強なし。ただ「楽しいね」と笑うだけでOKです。
② 「My name is 〇〇. I like 〇〇.」を親子で言い合ってみる 食事中でも、お風呂でも。ゲーム感覚で1分だけ。
③ オンライン英会話の無料体験を1つ予約してみる 子どもが「面白そう」と思える講師に出会うだけで、世界が変わります。
これから渡航するご家庭の皆さんにとって、少しでも参考になるよう、体験を正直にまとめました。英語はあくまで”道具”。怖がらず、少しずつ、一歩ずつ進んでいきましょう。
海外に住むと決まったら、まずは家族会議を。こちらの記事もぜひ参照ください



コメント