アメリカでの生活を始めるにあたって、最初に必要になるのが「携帯電話」と「インターネット」の契約です。連絡手段の確保、情報収集、地図アプリの使用、学校や仕事のやりとりなど、どれをとっても通信環境は生活の要。ですが、日本とは仕組みが大きく異なるため、最初は戸惑うことも多々あります。
この記事では、実際に私たち家族がアメリカ生活を始める中で経験した、携帯・ネット契約にまつわるエピソードを交えながら、契約の流れや注意点、現地での選択肢などをわかりやすくご紹介します。
携帯電話契約:まずは「SIMフリー端末」を用意
日本から持参したSIMフリー端末が活躍
私たちは日本で使用していたiPhoneをSIMフリー化して持参しました。日本のキャリアによっては、契約期間を満了すれば無料でSIMロック解除が可能なので、渡航前に済ませておくことを強くおすすめします。
現地で新しい端末を買うこともできますが、初期費用を抑えるためにも、使い慣れた端末があると便利です。
空港で一時的に使えるプリペイドSIMを購入
到着初日は空港の売店で「T-Mobile」のプリペイドSIMを購入。数日間使えるデータ通信つきで、英語が不安でも最低限の会話で購入可能でした。
これでGoogleマップやUberが使えるようになり、到着直後の不安が一気に軽減されました。
通話&データプラン契約までの流れ
現地での正式な携帯プラン契約には、いくつかの選択肢があります。私たちは「T-Mobile」を選びましたが、以下のような手順で契約を進めました。
手順
- 最寄りのT-Mobile店舗に行く(事前予約不要)
- パスポート、現地住所、支払い手段(クレジットカード)を提示
- プランの説明を受け、契約(英語が不安でも簡単な単語でOK)
- その場でSIMカード挿入と開通作業
- スマホでネット・通話がすぐに利用可能に!
契約時に必要なもの
- パスポート
- SSN(ソーシャルセキュリティナンバー)または代替身分証
- 現地住所(ホテル滞在中でも可)
- クレジットカード(またはデビットカード)
キャリア選びのポイント
メジャーキャリア
- T-Mobile:カバレッジ広め。料金も比較的安め。日本人利用者が多く、情報が豊富。
- AT&T:やや高いが、通信速度とエリアの信頼性あり。
- Verizon:最も通信エリアが広いが、プラン料金はやや高め。
格安プラン(MVNO)
- Mint Mobile:T-Mobileの回線を利用。プリペイドでお得。
- Cricket Wireless:AT&T回線。コストを抑えたい方に。
私たちはまずT-Mobileの月額プラン(1人$50程度)を選び、その後家族でシェアできるファミリープランに切り替えました。日本のような「データ無制限」はなく、ギガ制限や速度制限があります。
トラブル体験:SIMがうまく反応しない!?
契約直後、私のスマホがうまく電波をつかまず、スタッフが何度もSIMカードを抜き差しして再起動することに。結果的に端末のソフトウェアが古いことが原因でした。
教訓として、契約前にOSのアップデートは済ませておくべきということを痛感しました。
インターネット契約:住居に合わせて判断
携帯とは別に、固定のインターネット契約も重要です。入居したアパートによっては、最初からネットがついている場合もありますが、私たちは自分たちで契約する必要がありました。
主なインターネットプロバイダ
- Xfinity(Comcast):全米最大手。対応エリアが広い。
- Spectrum:都市部に強い。中速プランが豊富。
- AT&T Internet:光ファイバーも選択可。契約期間が長め。
契約の流れ
- プロバイダのWebサイトで住所入力→契約可能か確認
- プランを選んでオンライン申し込み
- モデムやルーターを宅配で受け取る(または店舗受取)
- 自分で接続&アクティベート(または技術者派遣)
- オンラインで支払い設定・ログイン完了
我が家ではXfinityを選びました。Webで申し込んでから3日後にモデムが届き、自分たちで簡単に接続できました。
トラブル体験:開通が遅れて子どもの学習がピンチ
学校のオンライン説明会がある日に、ネットがまだ開通しておらず、近所のカフェに駆け込んでWi-Fiを使うことになったのは今でも忘れられません。
契約には余裕を持って早めに動き出すこと、また、念のためモバイルWi-Fiの代替手段を用意しておくのは非常に重要です。
日本のスマホはどうする?
私たちは、日本のスマホ契約は一時的に解約せず、格安SIMに切り替えて番号維持をしました。これにより、帰国時もすぐに使える状態にしておけるのが便利でした。
また、日本の金融機関などからのSMS認証が必要になるケースも多いため、LINEモバイルや楽天モバイルなど、低コストで番号を残せるサービスは要チェックです。
最後に:通信インフラが整えば生活もスムーズに
渡米直後は、言葉の壁や契約手続きの不安もありましたが、実際にやってみると意外とシンプルで、現地スタッフも丁寧に対応してくれました。
最初の1〜2週間で「連絡手段」と「ネット環境」が整うと、学校や病院、買い物、行政手続きなども一気にスムーズになります。生活の基盤として、携帯とネットの準備は「早め」「慎重」「柔軟」に。
この記事が、これからアメリカ生活を始める方の不安を少しでも和らげ、スムーズな通信環境づくりの参考になれば幸いです。
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