英語に不安でも大丈夫!アメリカで銀行口座とクレカを作るリアルな流れ

アメリカでの生活を始めるうえで、避けて通れないのが「銀行口座」と「クレジットカード」の準備です。特に子連れでの帯同や、現地就労ビザ・留学などで渡航した場合、現地での経済基盤を整えることは、生活の安心にも直結します。

この記事では、私たち家族がアメリカで実際に口座を開設し、クレジットカードを作るまでの流れを、リアルな体験談を交えて詳しくご紹介します。特に「英語が苦手でもなんとかなった方法」「日系・現地銀行の違い」「クレジットカード審査のコツ」など、実用的な情報を詰め込みました。

口座開設は“渡航後すぐ”が鉄則

体験談:現金しか使えず不便すぎた1週間

渡米初日から1週間ほどは、日本で持ってきたドル現金と、日本のクレジットカードでやりくりしていました。しかし、現地スーパーでは日本のカードが使えなかったり、現金しか対応していないサービスも多く、何かと不便。

そのため、生活に必要な支払いが落ち着く前に、まずは銀行口座の開設を最優先で進めることにしました。

銀行はどこを選ぶ?日系 vs アメリカ現地系

日系銀行(例:三菱UFJファイナンシャルグループのUnion Bankなど)

  • メリット:日本語対応、手続きの説明が丁寧、日本との資金移動も簡単
  • デメリット:支店数が少なく、口座種類や機能が限られる

私たちは最初の相談を日系銀行で行いました。口座の種類や書類の準備、アメリカ独自の仕組み(Routing NumberやChecking Accountの違い)なども、日本語で丁寧に説明してくれました。

アメリカ現地系銀行(例:Chase, Bank of America, Wells Fargo)

  • メリット:支店・ATMが多く、利便性が高い、デビットカードも即発行される
  • デメリット:完全英語対応、手数料の種類が複雑で分かりにくい

結局、生活圏に支店が多いChaseを選びました。口座の開設は事前予約なしでもOKでしたが、待ち時間は1時間ほどかかりました。

必要な書類と持ち物リスト

口座開設時に必要だったのは以下の書類でした(銀行により若干異なります):

  • パスポート
  • I-94(入国記録)
  • ビザ付きの在留資格(H1BやL2など)
  • SSN(ソーシャルセキュリティナンバー)または申請中の証明
  • 現住所がわかる書類(賃貸契約書や公共料金の請求書など)

SSNが未発行の状態でも、「申請中」である旨を伝えれば仮登録が可能な場合もあります。

実際の口座開設の流れと注意点

私たちがChaseで口座を開設した際の流れは以下の通りです:

  1. 支店に行き、受付で「New bank account, please」と伝える
  2. 窓口に案内され、口座種別(Checking/Saving)を選ぶ
  3. 必要書類を提出し、住所や連絡先などを登録
  4. 口座開設完了後、その場でデビットカードを受け取り
  5. オンラインバンキングの初期設定をサポートしてもらう

英語が不安な場合は、事前に紙に希望の口座タイプや質問をメモして持参するのがおすすめです。

クレジットカードの取得は“信用履歴”がカギ

体験談:クレジットカード審査に2回落ちた

銀行口座が開設できた直後、「同じ銀行でクレジットカードも申し込めばすぐ通るはず」と思っていたのですが、初回はあっさり却下されました。

理由は「クレジットヒストリーがゼロだったから」。日本でどれだけ信用があっても、アメリカでは“初めての人”扱いになるのです。

クレジットヒストリーがない人の対策

Secured Credit Card(担保型カード)

クレジットヒストリーがない人におすすめなのが、「Secured Credit Card(セキュアードカード)」です。

これは、事前に一定額の保証金(例:$300)を預け、その金額分を限度額として使えるカード。毎月返済を続けることで信用実績が積み上がり、半年〜1年で通常のカードへの切り替えも可能に。

私たちはCapital OneのSecured Cardを利用し、約8ヶ月で通常のカードへアップグレードされました。

クレジットカード取得後の注意点

アメリカのクレジットカード文化は、日本とかなり異なります。

  • 毎月の「Minimum Payment」(最低支払額)を守れば滞納にならないが、利子が高い
  • 信用スコアは「利用額」よりも「利用率」「返済履歴」が重視される
  • カードを複数枚持つのは一般的で、スコアにプラスにもなる

私たちは毎月フル返済を徹底し、信用スコアも安定的に上昇しました。

子どもの学費や生活費の支払いはどうしてる?

一部の公立学校や習い事では、チェック(小切手)での支払いが必要になる場面もありました。そのため、チェックブック付きの口座を開設しておくと便利です。

また、家賃や光熱費の自動引き落とし設定も、口座開設後にすぐ済ませておくのがおすすめです。

最後に:時間はかかるけど、確実に前進できる

アメリカでの銀行口座やクレジットカードの取得は、日本のように「身分証があればOK」というわけにはいきません。特に初期は、信用情報がゼロからのスタートなので、コツコツと実績を積んでいく必要があります。

それでも、口座が開き、カードが手元に届き、支払いがスムーズになると、生活のストレスは大幅に減ります。私たち家族も最初は不安でしたが、ひとつずつ手続きをこなすことで、徐々に「ここで暮らしていける」という実感が湧いてきました。

これから渡米される方にとって、この記事が少しでもお役に立てば嬉しいです。

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