英語が苦手でも大丈夫!アメリカ現地校で先生と信頼関係を築く方法

現地校・教育事情

アメリカに引っ越してきて最初に直面したのが、「学校とのやり取り、どうすればいいの?」という問題でした。日本では連絡帳やプリントが主な情報源でしたが、アメリカ現地校ではまったく異なるスタイル。さらに言語の壁もあり、最初は毎日が不安の連続でした。

この記事では、私たち家族がアメリカの現地校でどのように先生とのコミュニケーションを築いていったか、その体験談とともに、親としての工夫や感じた文化の違いをお伝えします。

主な連絡手段は「メール」と「アプリ」

アメリカの現地校では、先生との日常的なやり取りは主に以下の2つで行われます:

  • メール
  • ClassDojo、Remind、Seesawなどの連絡アプリ

実体験:

娘の小学校では、担任の先生が毎週金曜日に「今週の振り返りメール」をクラス全体に送ってくれます。授業で学んだこと、来週の予定、持ち物の連絡などが一目で分かる内容で、非常に助かりました。

英語でのメールに不安があるときは、DeepL翻訳などのツールを使って下書きを作成し、それをブラッシュアップ。慣れてくると、簡単な英語で気持ちを伝えることにも自信がついてきました。

学期ごとの面談「Parent-Teacher Conference」

アメリカでは、年に2〜3回程度「Parent-Teacher Conference(保護者面談)」が設けられます。先生と1対1で15〜20分ほど話す場で、子どもの学習面・行動面について話し合います。

我が家のケース:

初回の面談では、担任の先生が子どもの授業中の写真や作品を見せながら、丁寧に説明してくれました。「参加姿勢がとても良い」「語彙力がもう少し必要」といった具体的なコメントがあり、数値評価だけではない“人となり”を共有してもらえる機会として非常に有益でした。

英語に自信がなかった私は、事前に質問リストを日本語で作り、それを翻訳して持参しました。

学校との関係を深めるための工夫

1. とにかく“返信”を欠かさない

先生からの連絡が来たときは、簡単でもいいので必ず返信。たとえば:

Thank you for the update. We appreciate your support.

こうしたひとことが、信頼関係構築の第一歩になります。

2. 「伝える」より「共有する」姿勢

日本では“先生にお願いする・報告する”という構図が多いですが、アメリカでは“家庭と学校がパートナー”という認識が強いです。

たとえば子どもの家庭での様子を、気軽に共有すると、先生も学校での様子を返してくれるようになりました。

例:

She seemed a bit nervous about the presentation. Let us know how she did!

→ 担任の先生から「She did great! She spoke clearly and smiled!」と返信があり、安心しました。

3. 習慣や文化の違いは“そのまま伝える”

アメリカでは「子どもが泣いた=心配な子」ではなく、「自分の感情を出せる子」とポジティブにとらえる傾向もあります。

慣れない文化の中で不安なことがあれば、遠慮せずに伝えることで、先生側も配慮してくれるようになります。

例:

She still feels shy to speak in class. Please let us know if she needs support.

ボランティア活動を通じて信頼を築く

アメリカの学校では、保護者が学校行事や日常業務にボランティアとして参加する文化があります。

  • 図書の整理
  • イベントの準備
  • 遠足の引率

私も最初は戸惑いましたが、「写真撮影係」や「受付係」など、言語に関係なくできる仕事から関わることで、先生や保護者と自然と会話が生まれました。

英語が不安な場合の対処法

英語に自信がない場合でも、以下の方法で乗り切れます:

  • 翻訳アプリを活用する(DeepL、Google翻訳)
  • 事前に伝えたい内容を文面化して練習
  • 通訳を同行(学校にリクエストできる場合もあり)

私自身、最初の保護者面談では紙にメモをびっしり書き、それを読みながら話しました。先生も快く受け入れてくれ、少しずつ自信がついてきました。

まとめ:先生との関係づくりは“日常の一言”から

アメリカ現地校での先生とのコミュニケーションは、「がっちりとしたフォーマルな関係」ではなく、「家庭と学校が一緒に子どもを育てていく」パートナーシップ型です。

  • 毎週のメールに返信する
  • 子どもの気持ちや家での様子を共有する
  • イベントや面談を活用して顔を合わせる

こうした“日常の小さなやりとり”の積み重ねが、子どもの安心感にも直結すると感じています。

日本とは文化もシステムも異なりますが、「子どもを大切に思う気持ち」は世界共通。言葉が不安でも、それがある限り、先生とのコミュニケーションはきっと大丈夫です。

これからアメリカ現地校への通学を控えている方に、少しでも参考になれば幸いです。

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