ママも仮装!? パジャマで登校!? アメリカ現地校のイベントが楽しすぎた話

現地校・教育事情

アメリカ現地校に通い始めた当初、私たち家族にとって“学校行事”の在り方は、日本とはまったく違う驚きの連続でした。行事の数、内容、親の関わり方、そして雰囲気——すべてが新鮮で、ある意味カルチャーショックでもありました。

この記事では、私たちが実際に経験したアメリカ現地校の学校行事・イベントとその体験談を中心に、日本との違いや親として感じたことを交えて紹介していきます。

「Back to School Night」から始まる学年

新学期が始まってすぐに行われるのが「Back to School Night(バックスクールナイト)」。これは、保護者向けの説明会で、担任の先生や学校の方針を知る大切な機会です。

体験談:

アメリカに来て初めて参加したBack to School Nightでは、教室に入るなり先生が笑顔で迎えてくれ、スライドを使いながらカリキュラムやクラスルールの説明がありました。

教室内には子どもたちの作品や目標が掲示されており、「この1年をどう過ごすか」を“家庭と学校がチームになる”ことを前提に共有してくれる雰囲気が印象的でした。

ハロウィンイベントの本気度に驚く

日本でも人気のハロウィンですが、アメリカの学校では本場ならではの盛り上がりを見せます。

実体験:

学校では10月になると毎日が「カウントダウン状態」。
特に「Costume Parade(仮装パレード)」の日は、学校全体がイベント会場のようになります。

我が子もプリンセスのドレスを着て登校。教室で写真撮影、体育館で全校生徒によるパレード、そして保護者も参加できる“撮影タイム”と、保護者の参加率も高く、仮装してくる親もちらほら

先生方の仮装にも本気度があり、校長先生がマリオに扮して出てきたときには、拍手喝采でした。

感謝祭シーズンの「Thanksgiving Feast」

11月には「サンクスギビング・フィースト」がありました。これは、子どもたちが保護者や先生、クラスメイトへの“感謝”を表現するイベントです。

実体験:

クラスごとに簡単な料理やスナックを持ち寄って、まるで学校版ポットラックパーティー

我が家は手作りのカップケーキを持参しましたが、他のご家庭は七面鳥のサンドイッチやマッシュポテト、パンプキンパイなど本格的。

当日、子どもが自作した「Thank Youカード」を渡してくれたときには、親として感無量でした。

日本にはない「Spirit Week」の存在

Spirit Week(スピリットウィーク)は、1週間にわたって「日替わりテーマ」で登校するイベント。例えば、

  • Pajama Day(パジャマで登校)
  • Crazy Hair Day(ヘンテコ髪型で登校)
  • Twin Day(友達と同じ服で登校)

など、遊び心満載の週です。

体験談:

最初は「え、パジャマで登校!?」と戸惑いましたが、いざ行ってみると教職員も全力参加。

我が子は「Twin Day」で仲良しの子とおそろいのTシャツを着て行き、写真を撮ったり、双子になりきって自己紹介したりと、大盛り上がりでした。

日本のような“全体で一糸乱れぬ行進”というより、一人ひとりの個性と表現を楽しむ文化が根付いていると感じました。

学年末を締めくくる「Field Day」

Field Dayは、日本で言う「運動会」に近いイベントですが、競技というより「楽しいレクリエーション大会」という雰囲気です。

実体験:

チームカラーに分かれてTシャツを着て、

  • 水風船バトル
  • でこぼこ道リレー
  • 玉入れのアメリカ版「Bean Bag Toss」

などが行われ、勝敗よりも楽しさと参加を重視

保護者ボランティアとして私も飲み物係を担当し、他の親御さんたちとの交流のきっかけにもなりました。

保護者の関わり方と日本との違い

驚いたポイント:

  • 保護者が“参加者”というより“運営者”に近い
  • 行事ごとに「Volunteer Sign Up(ボランティア登録)」のフォームが回る
  • PTA活動も比較的フラットで、負担感が少ない

我が家の工夫:

英語が苦手でも“写真係”や“受付”など、できる範囲で積極的に関与

「話せないから参加しない」ではなく、“できることで一緒に楽しむ”姿勢を見せると、先生や他の保護者との信頼関係にもつながりました。

感想:行事は“学び”と“文化理解”の宝庫

アメリカの学校行事は、単なるイベントではなく、

  • 学年の絆を深める
  • 多様性を祝う
  • 学校と家庭の距離を縮める

といった教育的・社会的意味合いを持っていると実感しました。

日本のように「練習して本番に臨む」というスタイルではなく、「今この瞬間を楽しむ」「失敗してもOK」な雰囲気の中で、子どもたちはのびのびと自分らしさを表現しています。

行事への参加を通じて、私たち親自身もその文化を体感できることが、海外で子育てをする上で得がたい経験のひとつだと感じています。

これから渡航を予定されているご家庭や、現地校に通わせることに不安を感じている方にとって、少しでも参考になれば幸いです。

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