海外生活や旅行中、突然の体調不良や病気に見舞われることは誰にでも起こり得ます。
私自身、海外で高熱や胃腸炎、ケガなどさまざまなトラブルを経験し、そのたびに「日本と全く違う対応の流れ」に戸惑いました。
本記事では、私や周囲の体験談を交えながら、海外で体調不良や病気になったときの具体的な対応、準備しておくべきこと、そして現地での工夫や心構えについて詳しくご紹介します。
海外で体調不良になったとき、まずどうする?
症状が軽い場合の自己管理
海外では、時差や気候、食事の違いで体調を崩しやすくなります。
私も軽い頭痛や腹痛、風邪のひき始めには、日本から持参した常備薬や解熱剤、胃腸薬で様子を見ることが多かったです。体温計やうがい薬も役立ちました。
現地の薬局で購入する場合は、成分や容量が日本と異なることがあるため、注意書きをよく読み、できれば薬剤師に相談するのが安心です。
症状が重い・不安なときは迷わず病院へ
高熱や激しい腹痛、呼吸困難、ケガなど自力での回復が難しい場合は、早めに医療機関を受診しましょう。
私は一度、現地で高熱が続き、ホテルのフロントに相談して近くのクリニックを紹介してもらいました。ツアー参加の場合は添乗員、個人旅行の場合はホテルや現地の知人に相談するのがスムーズです。
病院の探し方と受診の流れ
病院探しは「現地の人・ホテル・保険会社」に相談
海外では、どの病院に行けばいいか分からないことが多いものです。私や周囲の体験では、ホテルのスタッフや現地の友人、保険会社のサポートデスクに相談するのが一番安心でした。
特に日本語対応の病院や通訳サービスがある医療機関を紹介してもらえると、言葉の不安が減ります。
受診時に必要なもの
- パスポート(身分証明用)
- 現金・クレジットカード(医療費支払い用)
- 海外旅行保険証・保険会社の連絡先
- 服用中の薬やアレルギー情報(英文の診断書や処方箋があるとベター)
私は一度、現金を持たずに病院を訪れ、カードが使えないと言われて困ったことがありました。必ず複数の支払い手段を準備しておきましょう。
言葉の壁への対応
現地語が分からない場合は、通訳サービスや翻訳アプリを活用。日本語が通じる病院を選ぶのも有効です。私は英語が苦手なので、事前に症状や伝えたいことをメモに書いて持参し、受付や医師に見せて対応してもらいました。
海外の医療システムと日本との違い

「家庭医」や「主治医」制度
多くの国では、まず「家庭医(かかりつけ医)」に相談し、必要に応じて専門医や大病院に紹介してもらう流れです。日本のように「とりあえず大きな病院へ」はできません。
私がドイツで体調を崩した際も、最初は徒歩圏の開業医に行き、そこから必要に応じて専門医を紹介されるシステムでした。
予約制と待ち時間
海外の多くの国では診察は予約制で、急患以外は当日受診が難しいことも。私も一度、専門医の予約が1か月先になると言われ、症状が悪化する前に早めに受診することの大切さを痛感しました。
医療費の高さと保険の重要性
海外の医療費は高額で、保険がなければ数万円~数十万円の請求が来ることもあります。
私は一度、救急外来で診察を受けて高額請求に驚きましたが、海外旅行保険に入っていたので後日返金されました。保険未加入の場合は全額自己負担になるため、必ず保険に加入しておきましょう。
実際の体験談と現地での工夫
日本語が通じる病院のありがたさ
マレーシア滞在中、家族全員が胃腸炎でダウン。現地の日本語対応クリニックを利用し、医師やスタッフと日本語でやり取りできたことが大きな安心につながりました。
現地の日本人会や留学エージェントから日本語対応病院のリストをもらっておくと、いざという時に役立ちます。
保険会社のサポートデスク活用
体調不良時、保険会社のサポートデスクに電話をし、近隣の提携病院を紹介してもらいました。キャッシュレス診療が可能な病院を案内してもらい、支払いの心配なく治療を受けられました。
保険会社によっては日本語で24時間対応してくれるので、必ず連絡先を控えておきましょう。
常備薬と健康管理の工夫
海外では薬局で買える薬が日本と違い、成分や用量が強いことも。私は必ず日本から常備薬を持参し、体調不良時はまずそれで様子を見ていました。
特に胃腸薬、解熱鎮痛剤、風邪薬、うがい薬、消毒液、絆創膏は必需品です。体温計や冷却シートもあると安心です。
よくあるトラブルと対策

言葉が通じず症状が伝わらない
現地語や英語が苦手な場合、事前に症状や服用中の薬、アレルギーなどを紙に書いて持参しましょう。翻訳アプリやメモ帳も活用できます。私は現地の友人やホテルスタッフに通訳を頼んだこともあり、助けてもらえる人を探すのも大切です。
強い薬や異なる治療方針
海外の薬は日本より成分が強い場合があり、処方された薬は必ず説明書をよく読み、分からない点は医師や薬剤師に確認しましょう。私は一度、現地で処方された抗生物質が強すぎて副作用が出たことがあり、以後は必ず成分や用量を確認するようにしています。
医療費の支払いトラブル
現金しか使えない病院や、保険でカバーされない治療もあります。私は一度、保険が適用されないと知らずに高額請求を受けたことがありました。事前に保険内容を確認し、現金・カード両方を準備する、領収書や診断書を必ずもらうことが大切です。
事前にできる備えと心構え

渡航前の健康チェックと予防接種
持病がある場合は、主治医に英文診断書や処方箋を書いてもらい、薬も多めに持参しましょう。渡航先で流行している感染症や必要な予防接種も調べておくと安心です。
現地の医療事情を調べておく
現地の医療機関、日本語対応病院、保険会社の提携先、救急連絡先などを事前にリストアップし、家族や同行者とも共有しておきましょう。私はスマホに現地の病院リストや保険証の写真を保存し、いざという時すぐに見せられるようにしています。
無理をせず早めの受診を
海外では「我慢せず、早めに医師に相談する」ことが大切です。軽い症状でも急変することがあるため、無理をせず、少しでも不安を感じたら病院を利用しましょう。
まとめ:安心して海外生活・旅行を楽しむために
海外での体調不良や病気は、誰にでも起こり得るものです。事前の準備と情報収集、そして「困ったらすぐに助けを求める」姿勢が、トラブルを最小限に抑えるポイントです。
私自身、何度も現地での体調不良を経験し、そのたびに「備えと情報の大切さ」を痛感しました。これから海外に行く方も、ぜひ本記事を参考に、安心して現地生活や旅行を楽しんでください。
おわりに
体調不良や病気は、異国の地では特に心細くなりがちです。しかし、正しい知識と備えがあれば、落ち着いて対応できます。自分と家族の健康を守るためにも、日頃からの準備と現地での柔軟な対応を心がけましょう。
(※本記事は筆者自身の体験および複数の海外在住者・旅行者の声をもとに執筆しています。内容の一部は個人の感想です。)
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