2026年7月2日午前9時、マーシャル諸島で台風9号「バービー(Bavi)」が発生しました。気象庁は今後「非常に強い」勢力に発達すると予想しており、沖縄に接近する可能性も示されています。さらに南シナ海の熱帯低気圧も台風10号に発達する見込みで「ダブル台風」が目前です。台風9号はいつ日本に来るのか、気象庁・米軍JTWC・Windyの進路予想を比較しながら整理しました。
台風9号バービー現在の状況(7月2日22時時点)

気象庁の発表によると、台風9号は7月2日15時現在、マーシャル諸島にあって北西へ毎時15kmで進んでいます。中心気圧は998hPa、中心付近の最大風速は20m/s、最大瞬間風速は30m/sです。中心から北東側330キロと南西側220キロの全域が風速15m/s以上の強風域となっています。
名前の「バービー(Bavi)」はベトナムが提案した名称で、ベトナム北部にある山の名前に由来しています。
ウェザーニュースによると、今年は1月から7月まで毎月台風が発生しています。1951年の統計開始以来、1月から7月まで毎月台風が発生したのは1965年、2015年に続いて3回目のことだそうです。7月の台風発生数の平年値は3.7個で、本格的な台風シーズンの到来を感じさせます。
気象庁の進路予想|7日にはフィリピンの東へ
気象庁の進路予想では、台風9号は以下のルートをたどるとされています。
3日15時にはトラック諸島近海に進み、5日15時にはマリアナ諸島に達する見込みです。その後、7日15時にはフィリピンの東に進むと予想されています。
tenki.jpの気象予報士・吉田友海さんの解説によれば、4日には暴風域を伴うようになり、5日には「強い」勢力に、6日には「非常に強い」勢力に発達するとのことです。その後の進路予想には幅があるものの、沖縄など日本に影響を及ぼすおそれもあるとしています。
気象庁は「台風周辺地域および進路にあたる地域は暴風や大雨に、台風の進路にあたる海域は猛烈なしけに厳重な警戒が必要」と呼びかけています。
米軍JTWC進路予想|最大風速72m/sの猛烈な勢力に

米軍合同台風警報センター(JTWC)の7月2日15時時点の進路予想は、気象庁よりもさらに強い勢力への発達を見込んでいます。
福井新聞が報じたJTWCの予測データによると、台風9号の中心付近の最大風速は以下のように推移する見込みです。
7月2日午前9時の時点で26m/sだった最大風速は、2日午後9時に31m/s、3日午前9時に41m/s、3日午後9時に49m/sと急速に発達していきます。4日午前9時には57m/s、4日午後9時には67m/sに達し、5日午前9時には72m/sに到達する見込みです。この72m/sという数値は6日、7日も維持されると予測されています。
最大風速72m/sは「猛烈な」台風に相当する勢力です。JTWCは気象庁よりも強い勢力で推移することを想定しており、台風9号がかなりの脅威となる可能性を示唆しています。
Windy(ヨーロッパ中期予報センター)の見方
チェコの気象サービス「Windy」で確認できるヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)のモデルでは、台風9号の5日先までの動きをアニメーションで視覚的に確認することができます。
福井新聞の報道によると、ECMWFのモデルでも台風9号は勢力を強めながら北西に進む予想となっています。進路予想には各機関で若干の違いがありますが、マリアナ諸島を通過してフィリピン方面へ向かうという大きな方向性は共通しています。
5日先以降の進路については各機関とも不確実性が大きいとしており、ウェザーニュースは「現時点では沖縄へ進む可能性を示す予測もある」と伝えています。日本への影響が出るかどうかは今後の進路次第であり、最新の台風情報をこまめに確認することが重要です。
台風9号はいつ日本に来る?沖縄接近の可能性
読者の皆さんが最も気になるのは「台風9号はいつ日本に来るのか」という点ではないでしょうか。
7月2日時点の各機関の予想を総合すると、台風9号が日本に直接影響を及ぼす可能性が出てくるのは、最も早いケースで7月8日〜9日頃と見られます。ただし、これはあくまで現時点の予想であり、5日先以降の進路には大きな不確実性が伴います。
ウェザーニュースは「沖縄へ進む可能性を示す予測もある」としつつ、「日本への影響が出るかどうかは今後の進路次第」と慎重な表現をしています。tenki.jpも「その後の進路予想には幅がある」としており、日本に近づくかどうかはまだ断定できる段階にはありません。
現時点で確実に言えるのは、台風9号が今後急速に発達して「非常に強い」勢力になるということです。万が一沖縄方面に接近した場合、非常に大きな被害が予想されるため、沖縄や九州南部にお住まいの方は早めの備えをしておくと安心です。
ダブル台風の影響は?台風10号も同時発生へ
台風9号だけでなく、南シナ海にあるもう一つの熱帯低気圧も24時間以内に台風10号に発達する見込みです。発生すれば「ダブル台風」の状態になります。
福井新聞の報道によると、南シナ海の熱帯低気圧は7月2日正午現在、毎時30kmの速さで西に進んでいます。3日午前0時には台風に変わっている見込みで、予想中心気圧は998hPa、中心付近の最大風速は18m/sです。
この台風10号については、北西から北寄りにカーブしながら南シナ海を進み、5日にも中国の華南地方に上陸するとみられています。6日には熱帯低気圧に変わる見込みで、日本への直接的な影響はないと予想されています。
つまり、日本として警戒すべきは台風9号の方です。台風10号は中国方面に進むため直接の影響は限定的ですが、ダブル台風が存在することで大気の流れが複雑になり、台風9号の進路に影響を及ぼす可能性もあります。
2026年は台風が多い年?今後の見通し
ウェザーニュースが6月3日に発表した予測では、2026年の台風発生数は28個前後と、平年よりも多くなる見通しです。日本に接近する台風も平年より多いと予想されており、今年は例年以上に台風への警戒が必要な年になりそうです。
7月の台風発生数の平年値は3.7個で、年間を通じて最も台風が増え始める時期にあたります。台風9号は7月に入って最初の台風ですが、今後さらに発生が相次ぐ可能性があります。
梅雨前線が活発な時期と台風シーズンが重なることで、九州や西日本を中心に大雨のリスクも高まります。実際に7月2日未明には九州で線状降水帯が発生しており、土砂災害への注意が呼びかけられています。
新情報が入り次第、追記します。

コメント