2026年6月30日未明のW杯ブラジル戦で、後半アディショナルタイムのボールロストから決勝点を許し、号泣した田中碧選手。試合後に駆け寄って頬に手をやり、優しく声をかけたブラジル代表の選手が誰なのか、SNSで大きな反響を呼んでいます。その選手の名前はFWマテウス・クーニャ。「大の親日家」として知られる27歳の素顔に迫りました。
田中碧慰めたブラジル選手はマテウス・クーニャ

試合後、ピッチに仰向けに倒れ込んで涙が止まらなかった田中碧選手のもとへ駆け寄り、頬に手をやりながら声をかけて励ましたのは、ブラジル代表FWマテウス・クーニャ選手です。
クーニャ選手は今大会3ゴールを挙げる活躍を見せており、ブラジル代表の攻撃の中心として存在感を発揮していました。この日の試合ではスタメンで出場し、前半から精力的にプレーしています。
地上波中継でも映し出されたこの場面は、SNSで大きな反響を呼びました。Xでは「クーニャが田中励ましてて泣いた」「碧にずっと声かけてるクーニャ、あいつ良い奴すぎるな」「試合が終われば敵味方関係ない」といった感動の声が相次いでいます。
田中碧選手のもとにはクーニャ選手だけでなく、主将のDF板倉滉選手やMF久保建英選手、さらにベテランのDF長友佑都選手も駆け寄り、背中をさすったり声をかけたりしていました。森保一監督も田中選手の頭を抱き寄せて言葉をかけたと報じられています。
クーニャ経歴は?東京五輪金メダル→マンU10番の27歳
マテウス・クーニャ選手は1999年5月27日生まれ、ブラジル・ジョアンペソア出身の27歳です。現在はプレミアリーグの名門マンチェスター・ユナイテッドに所属し、背番号10を背負っています。
経歴をたどると、ブラジル国内リーグでプロデビューすることなく、18歳でスイスのFCシオンに渡って欧州キャリアをスタートさせたという、やや珍しい道のりを歩んでいます。シオンでは加入1年目からリーグ戦29試合10得点を記録し、すぐにドイツのRBライプツィヒに引き抜かれました。
その後、ヘルタ・ベルリン、スペインのアトレティコ・マドリードを経て、2023年にイングランドのウルヴァーハンプトンへ移籍しています。ウルヴスでは2シーズン連続で二桁得点を記録し、チームの残留に大きく貢献しました。
2025年6月にマンチェスター・ユナイテッドへ完全移籍が決まり、背番号10を託されています。加入後はチームの攻撃面を大きく改善させたと評価されています。
代表レベルでは、2020年の東京オリンピックでブラジルU-23代表として金メダルを獲得しています。南米予選でも得点王に輝いており、若い頃から国際舞台での勝負強さを見せていた選手です。
クーニャが”親日家”と言われる理由
クーニャ選手が田中碧選手に駆け寄って声をかけたのは、偶然ではないのかもしれません。実は以前から「大の親日家」として知られています。
サッカー専門誌「EL GOLAZO」の取材に対して「将来は日本で生活してみたい」と語ったことがあるそうです。ブラジル出身でありながら日本への関心を公言していた選手が、W杯という大舞台で泣き崩れた日本の選手に真っ先に駆け寄った姿に、SNSでは「だから田中碧にあんなに優しかったのか」「親日家なのは知ってたけど、この場面で見せてくれるとは」と改めて感動する声が広がっています。
プレミアリーグのウルヴァーハンプトン時代にも、チームメイトへの不満を露骨に出して監督から苦言を呈されたことがある一方で、「勝ちたい気持ちが人一倍強い選手」という評価を受けています。熱い闘志と、敵味方を超えた人間性の両方を持ち合わせた選手と言えるでしょう。
田中碧号泣の原因となったAT50分のボールロスト
田中碧選手が号泣した原因となったのは、後半アディショナルタイム6分(後半50分)に起きたボールロストです。
試合は前半29分にMF佐野海舟選手のスーパーミドルで日本が先制しましたが、後半11分にカゼミロのヘディングで同点に追いつかれていました。その後もブラジルの猛攻が続く中、途中出場していた田中碧選手がペナルティーエリア付近でボールを奪われてしまいます。そこからパスをつながれ、最後はFWガブリエウ・マルティネッリ選手に決勝点を決められました。
あと1分耐えれば延長戦だっただけに、田中碧選手の悔しさは計り知れないものがあります。
ただし、フットボールチャンネルの分析記事では「その瞬間だけを切り取れば田中の責任に見えるが、終盤の20分間、日本は何度も同じ構造的な危機を繰り返していた」と指摘されており、チーム全体の問題だったという見方も出ています。主将の板倉滉選手も試合後に「彼のミスがどうのこうのとか全くない。チームとして戦って、チームとして負けた」と語り、田中碧選手をかばっています。
SNSでは田中碧への誹謗中傷に怒りの声も
試合後のSNSでは、クーニャの振る舞いに感動する声が広がる一方で、田中碧選手に対する誹謗中傷も一部で見られました。
これに対しては「リスペクトなさすぎる」「本当にやめて」「恥を知れ」といった怒りの声が続出しています。スポーティングニュースなど複数メディアもこの問題を取り上げており、選手への過度な攻撃に警鐘を鳴らしています。
田中碧選手は取材に応じることができないほどのショック状態で、スタッフに付き添われながら無言でスタジアムを後にしました。今後、本人からどのような言葉が出てくるのか、温かく見守りたいところです。
新情報が入り次第、追記します。

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