クーニャの塩貝への挑発の理由|ちっぽけだ!5本指ジェスチャーの全経緯|W杯2026

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W杯ブラジル戦後、号泣する田中碧選手を優しく慰めた姿が感動を呼んだブラジル代表FWマテウス・クーニャ選手。しかしその同じ試合の直後、日本代表FW塩貝健人選手に向かって5本指を突きつけ「ちっぽけだ!」と叫んでいたことが判明し、世界的な議論になっています。なぜクーニャは塩貝を挑発したのか。試合2日前の塩貝発言から、5本指ジェスチャー、Instagram追い打ちまでの全経緯を時系列で整理しました。

発端は塩貝健人の試合2日前の発言

事の始まりは、ブラジル戦の2日前にさかのぼります。

塩貝健人選手(21歳・ボルフスブルク)が、日本の報道陣に対してブラジル代表の印象を聞かれ、こう答えました。「昔はすごく強かったですけど、今はどうなんですかね。強いことには変わりはない」「昔のネイマールよりは大丈夫だと思う」。

塩貝選手としては日本のメディアに向けた率直な感想だったと思われますが、この発言がストレートにポルトガル語に翻訳されてブラジルのメディアに伝わり、大きな波紋を呼ぶことになります。

ブラジルの報道を受けて、DFマルキーニョスは「日本選手の態度に少し驕りを感じている」とコメント。ブラジル国内のメディアやファンの間では「ネイマールと我々の歴史を軽視している」という怒りの声が広がりました。一方、ブラジルのドリヴァウ・ジュニオール監督は「心理戦には応じない。反応するのは危険だ」と冷静な対応を見せていたとされています。

つまり、試合が始まる前からブラジル代表の中には塩貝発言への怒りが蓄積されていたわけです。

試合後にクーニャが5本指を突きつけた瞬間

W杯決勝トーナメント1回戦、ブラジル2-1日本。後半ATにマルティネッリの逆転弾が決まり、試合終了の笛が鳴った直後のことでした。

後半20分にマルティネッリとの交代でベンチに下がっていたクーニャが、日本のベンチに向かって走り寄りました。右手の指を5本大きく広げ、ブラジルがW杯を5回制覇していることを示すジェスチャーを突きつけたのです。

ブラジル放送局「グローボ」の報道によると、クーニャは英語で叫んでいたといいます。母国語のポルトガル語ではなく、日本の選手たちに伝わるように英語を選んだとのことです。ブラジルのラジオ局「tupi」は、クーニャが「5! ちっぽけなやつだ!」と叫んだと報じました。スペインのスポーツ紙「AS」は「小僧、敬意を払え」と伝えています。

ブラジル紙「O DIA」の報道では、クーニャは胸を叩きながらジェスチャーを行い、その直後にブラジルのコーチ陣に引き戻されたとされています。

Instagram投稿でさらに追い打ち

クーニャの挑発行為はピッチ上だけでは終わりませんでした。

英紙「サン」の報道によると、クーニャは試合後にInstagramのストーリーズに塩貝選手を指差す自分の写真を投稿しました。そこには「これで、僕たちのことが少しはわかっただろう」という皮肉を込めたコメントが添えられていたそうです。

SNS上で挑発をさらにエスカレートさせたことについては、ブラジル国内でも賛否が分かれています。「日本は世界で最も謙虚な国民だ。そんな相手を軽んじるなんてひどい」という批判的な声がある一方、「塩貝が先にブラジルの歴史を軽視した。クーニャの反応は当然だ」という擁護の声も上がっています。

クーニャ本人が語った挑発の理由

クーニャ選手は試合後のミックスゾーンで、自身のジェスチャーについて説明しています。ブラジルメディア「グローボ」が伝えたコメントの要旨は以下の通りです。

まず前置きとして「僕たちはいつだって日本代表に大きな敬意を払っている。彼らと対戦することがどれだけ難しいか、世界のサッカーでどれほど成長したかを、誇りを持って語ってきた。僕にとっても、日本は最高のサッカーをする代表チームのひとつだ」と述べています。

その上で、塩貝発言については「残念ながら、彼は我々に対してあのような発言をし、ブラジル代表に対する知識の乏しさを示した」と不快感を示しました。

挑発の意図については「ミームになるつもりはなかった。彼を挑発したかっただけだ」と認め、「我々はこのユニフォームがどれほど歴史的か、それを着るためにどれほど戦ってきたかを知っている。だから、ブラジル人でもない誰かが我々について語るのは心が痛む」と語っています。

Goal.comの報道では「我々より優れたチームなど決して存在しないということを、彼らに改めて思い出させてあげることは有意義なことだ。だから、彼に身の程をわからせるのはいいこと」というコメントも伝えられています。

田中碧を慰めた優しさと塩貝への挑発はなぜ同居するのか

このクーニャ選手の振る舞いで多くの人が驚いたのは、同じ試合の直後に見せた「二面性」ではないでしょうか。

号泣する田中碧選手の頬に手をやり、優しく声をかけて励ましたクーニャ。その姿はSNSで「いいやつすぎる」「泣けるな」と大きな感動を呼びました。しかし、ほぼ同じタイミングで塩貝選手に向かって「ちっぽけだ!」と叫び、Instagramで追い打ちをかけていたのです。

サッカーダイジェストWebの記事では「紳士的な振る舞いをみせた一方で、それに前後して日本側に向けた挑発行為にも及んだ」と報じています。

クーニャ本人のコメントを整理すると、その使い分けの理由は明確です。日本代表というチーム全体に対しては深いリスペクトを持っているが、ブラジルの歴史を軽視する発言をした「個人」に対しては許さない。つまり、田中碧選手への慰めは「全力で戦った対戦相手への敬意」であり、塩貝選手への挑発は「ブラジルの誇りを傷つけた個人への怒り」だった、ということになります。

東京五輪で金メダルを獲得し、「将来は日本で生活してみたい」と語ったことがある親日家のクーニャにとっても、ブラジル代表のユニフォームに対する侮辱だけは見過ごせなかったのかもしれません。

塩貝健人の反応「ここからなので。成長するだけ」

挑発を受けた塩貝選手は、試合後の取材で冷静に状況を受け止めています。

ゲキサカの取材に対して「ああいうふうに伝わってしまった以上は仕方ない。それで負けてしまったのは僕たちで、僕はそのチームでも出られていないわけで、挑発するのは当たり前」と語りました。

さらに「でもここからなので。一からまた積み上げていくだけ。成長するだけだと思う」と前を向いています。「4年後にまたすごい選手になって帰ってきたい。次は自分が勝たせられたら」とも語っており、21歳の若さらしい前向きな姿勢を見せています。

塩貝選手は2005年生まれの21歳。横浜FCジュニアユース時代は海外遠征メンバーに選ばれないような存在でしたが、國學院大學久我山高校で急成長し、慶應義塾大学を経て、オランダのNECナイメヘンで途中出場11試合7得点という驚異的な数字を記録。2026年1月にドイツ1部のボルフスブルクへ移籍し、日本代表史上最も少ない国際Aマッチ出場数でW杯メンバー入りを果たした異例の経歴の持ち主です。

今大会の出場はオランダ戦での約10分間にとどまりましたが、クーニャ騒動も含めて世界に名前が知られたことは間違いありません。4年後の2030年W杯では25歳。塩貝がどのような選手になっているか、注目が集まりそうです。

まとめ:全経緯を時系列で整理

今回の騒動の全経緯を改めて時系列で整理します。

6月27日に塩貝健人が日本メディアに対して「昔は強かったけど、今はどうなんですかね」「昔のネイマールよりは大丈夫だと思う」と発言しました。翌28日にはこの発言がブラジルメディアに翻訳されて拡散し、DFマルキーニョスが「少し驕りを感じている」と反応します。29日の試合後、クーニャが日本ベンチに向かって5本指を突きつけ、「ちっぽけだ」「敬意を払え」と叫びました。さらにクーニャはInstagramストーリーズに塩貝を指差す写真と「これで僕たちのことが少しはわかっただろう」という投稿を行っています。そして6月30日、塩貝が「ここからなので。成長するだけ」とコメントしました。

クーニャは「日本代表には常に敬意を払っている」としつつ、塩貝個人の発言には「ブラジルの歴史への知識が足りなかった」と不快感を示しています。一方の塩貝は「伝わってしまった以上は仕方ない。挑発するのは当たり前」と受け止めています。

なお、この騒動はクーニャだけにとどまらず、ブラジルMFパケタが試合後にSNSに寿司の夕食写真を投稿して「差別的な挑発行為」と受け取られるなど、さらなる波紋を呼んでいます。

新情報が入り次第、追記します。

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